プロジェクトとは
一つの目標を達成するための業務の集合をいいます。特徴として期限と目標が決められており、プロジェクトを細かくした複数のタスクから構成されています。通常の業務との違いは明確な期限が決められており、プロジェクト自身の目的がある点です。またプロジェクトが発足するのは何かしらの変化が生じた場合で、その変化に決められた制約(期限や資金、人材など)の中で最適な答えを出すことがプロジェクトを通して求められることです。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトの進捗管理を行うことです。実際に進捗管理を行う人のことをプロジェクトマネージャーと呼び、プロジェクトはこのマネージャーを中心に進めていきます。具体的には問題の洗い出し、予算とコストの見直し、顧客との調整、チームメンバーのケアなど、プロジェクトをいかに効率よく行うかを考えます。PMの知識体系を世界標準知識としてまとめたPMBOKが提起されており、これを下に記します。
プロジェクトマネジメント、5つのプロセス
1、立ち上げプロセス
プロジェクトの目的、目標、予算、成果を定義し、プロジェクト憲章の作成とステークホルダーの特定を行う。
2、計画プロセス
1で決めた目的や目標の具体的な計画を立てます。この時にプロジェクトの目標や流れを細かく決めていきます。
3、実行プロセス
2で立てた計画を元に人員と資金を調整しながらプロジェクトを進めていきます。
4、監視・コントロールプロセス
3の実行している内容と2で決めた計画に誤差がないか継続的に検証していき、誤りがあった場合は修正していきます。
5、終結プロセス
ここでプロジェクトを終了させるのですが、獲得した経験や情報を保管することが重要です。
プロジェクトマネジメントに必要な10の知識
1、統合マネジメント
プロジェクト全体の方針を決め、調整する分野で他の9個のエリアを統合し、マネジメントします。
2、スコープマネジメント
プロジェクトの範囲を定め、その目的を達成するために必要な成果物とタスクを定義します。最重要です。
3、スケジュールマネジメント
プロジェクトの生産性を上げるように時間を管理します。
4、コストマネジメント
コストをマネジメントします。
5、品質マネジメント
品質を管理します。
6、資源マネジメント
人的、物的資源を管理します。
7、コミュニケーションマネジメント
ステークホルダー(利害関係者)との適切なコミュニケーションを行うために必要であり、具体的にはプロジェクト情報の生成、収集、配布、保管、検索、最終的な廃棄を行います。ポイントとしては、ただ伝達すればいいわけではなく、相手の理解を得るところまでが求められます。
8、リスクマネジメント
リスクをコントロールします。
9、調達マネジメント
業者を管理します。
10、ステークホルダーマネジメント
ステークホルダー(利害関係者)にとって必要な情報を収集し、その保管・伝達を管理します。
まとめ
開発系の企業ではこのプロジェクトを軸にビジネスを成り立たせています。なのでプロジェクトを管理するマネージャーの役割はとても重要です。その役割は多岐に渡り、訳が分からなくなりそうですがその役割の軸は一貫して、そのプロジェクトの目的をいかにして最適(効率・品質良く)に達成するのかということです。