論理的な思考方法を身につけるための本です。筆者は練習すれば誰でもロジカルなコミュニケーション技術を習得することが可能だと言っています。なぜなら、経験則的に、訓練すれば誰でも身につけることができると確信しているからと。そもそもなぜこの本を読んでいるのかというと、論理的思考が昔から苦手だからです。昔からよく天然と言われることが多かったのですが、これは周りの人と比べて論理的思考能力が劣っていることによって発生する論理の飛躍が原因ではなかったかた考えています。この論理的思考はビジネスで必須の能力だということが書かれています。なぜ必要なのかというと、自分の意見を相手に伝えるためにロジカルなコミュニケーションが必要で、よりコミュニケーションが円滑になることによって意思伝達にかかる時間やコストを節約することができるからです。この時間やコストを削減することによって生産性を上げることができ、企業の売り上げ上昇に寄与するのです。
コミュニケーションによるメッセージとは
コミュニケーションは相手に情報(メッセージ)を提供して何らかの反応やアクションを起こさせることを意味します。ここでいうメッセージに必要な要素は大きく三つあり、一つ目がテーマが明快であること、二つ目がそれに対して明快な答えがあること、三つ目に相手に期待する反応が明快なことが挙げられます。要は、自分がある文書を手にした時や人の話を聞いた時、課題はこれで、それに対する相手の答えはこれで、自分にこれをして欲しいと言っているのだな、ということが自分の頭に明快に残るかどうかが必要なのです。