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読字力3

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 今日で読字力の本は読み終わりました。簡単にまとめると、今のデジタル世代の若い世代は深い読みができなくなっていています。理由はリソースが溢れていてより簡単にまとめられた文章が溢れていて、それを読んで理解したつもりになっている人が増えているからです。その情報をそのまま受け入れるのではなく、なぜこういうことなのかをきちんと批判して読み、それを自分の知識として生かすことで初めて読解力につながります。読解力が低くなっている現象が起きているのでこれを解決する術を著者は研究していて、主に三つあります。一つ目は識字力というのは5歳までに本の読み聞かせをするなど文章に触れているかいないかでそのさきの読字力に影響がわかっているので、その時点で読字力が足りない場合にノルマまで引き上げる必要があり、そもそも親に読字力についての知識が足りていない状況なのでまずは親が読み聞かせの大事さを学ぶ必要があります。二つ目は小学四年生は読字力が足りていない人と足りていない人の差が広がっていくポイントなので、その時点で足りていない人は読字力を必要レベルまで引き上げる必要があります。ここから読字力が足りていない人がドロップアウトして、犯罪をする確率が増えている原因にもなっているので改善する必要があります。三つ目はデジタルとアナログの丁度いい臨界点を見つけてどちらのメリットも教授させ、より良い社会を作っていくのに必要な思考力高い人間を増やしていくことです。デジタルかアナログでどちらか一方に全振りするのは得策ではありません。デジタルの情報を素早く拾ってそれを理解して答えを出す能力と、アナログでの文章の奥に秘められていることを考える深読みの両方をできるようになる必要がり、これは両立することができると考えられます。これを達成することができれば思いやりのある、豊かな人間社会を作ることができるのでこれについてはまだまだ学ぶ必要があります。

 その次は高村光太郎の詩集を読んでいます。20世紀の詩人なのですが、なかなかわかりません。詩は前にちょこっと見たことがあるのですが、何度も挫折しています。多分慣れの問題だと思うのでたくさん読んでなれていきたいと思います。造語とかがよく出てくるので理解できない原因になっていると思うのですが、これを理解することで芸術家の脳内を少し伺うことができると思うので理解できるようになりたいです。50ページくらい読んだ感想を述べると、やっぱり言葉の威力が全然違います。普段流し読みで見ている日本語と雰囲気から、音韻からただならぬものを感じます。短くすぐ読めてしまうのですが、これを考えるのに並大抵の労力を使っているのではないと考えられるので、自分もそのくらいの勢いで読むことにしています。言葉の使い方が小説と全然違うので読んでいて変な感じがするのですが、情景を浮かべるのではなく、言葉をそのまま脳内にスッと入れる感じで読んでいきたいと思います。

 もう一つ今読んでいるのは志賀直哉の暗夜行路です。もう最後の方なのですが、めちゃくちゃいい物語だなと思います。文学とはこういうものだという感じがします。他人の人生なんて話を聞いているだけではこれっぽちも知ることができないですけれど、文学では作者の方が人物を創造して、その人の人生を伺うことができるので、これほどに面白いものなんてないという感じがしています。この物語では、主人公の時任謙作が人生に降りかかってくる暗雲をなんとかやっていこうとする物語なのですが、それがたまらなく感情を揺さぶられます。謙作は放蕩が趣味になってしまっている作家なのですが、ひょんなことで自分が母と祖父の間に生まれた、生まれるべくして生まれた子供でないことを知ってしまいます。それから放蕩を止める決意をし、女中のお栄に結婚を申し込むことになり、このお栄は祖父の妾なのですが、お栄はそれを断ります。それから謙作は家を離れることを決意し仕事に打ち込もうとします。その近所の女性に心惹かれることになり、やがてその女性と結ばれることになり、第一子を授かることになりましたが、その子供は生後間も無く病にかかってしまい亡くなってしまいます。せっかく希望が見えてきた矢先のことだったので謙作もこたえてしまいますがなんとか乗り越えようとします。そこから謙作が朝鮮に引っ越したお栄を連れ戻すべく朝鮮へ渡っている間に謙作の妻直子は従姉妹の要と過ちを犯してしまいます。そこから謙作は、、という感じで謙作の紆余曲折を物語で展開しているのですが、何とも言えないことばかり起きてハラハラというかじみじみというかやるせ無い気持ちで読んでしまいます。間間にほっこりする描写がたくさんあるので、志賀直哉あっぱれという感じでございます。前回読んだのですが、全くストーリーを覚えていなかったのでこんなに素晴らしい物語だとは思えませんでした。少し大人になったのでしょうか。それでは。

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