自分の意見を相手に述べる際、その根拠や方法に重複、漏れ、ズレがあれば相手の理解を得ることはできません。重複があればこちらが混乱していることが相手に伝わるのでその話の信用性が失われ、狙い通りの反応を受け取ることができなくなってしまいます。根拠や方法に漏れがあれば論理が飛躍していることになり、理解することは困難になることが予想され、ズレがあれば結論とその根拠や方法に筋が通らなくなるので理解することはできないでしょう。
重複しないために
重複のない意見を述べるためには自分の意見を構成する要素を重複することのない、しかも漏れがないような部分からなる全体像として認識することが必要なのです。こうすることで頭の中でグループ化して考えることができ、それぞれのグループで分けて考えることで重複することを防ぐことができます。ここで一つ重要なポイントとして厳密にグループ化することが大事なのではなく、相手にとって理解しやすいようなグループ化が大事になってきます。グループ化という手段を目的化しないようにするということです。
漏れをなくすために
漏れをなくすということは話の飛びを無くし、誰でも理解できるようにすることにつながります。これの対策として、日頃からso what? / why so?を考えることを習慣化しておくことが推奨されています。so whatとは、結局どういうことなのか、簡単にまとめることで、why so?は どのようにしてその結果が導き出されたのか一つ一つ順序立てて並べていくことを意味します。